『お疲れ様！　大橋営業所』

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【プロローグ】


（２００２年８月１４日・大橋営業所敷地外より撮影）


（渋４１）が目黒に移管されたあとの大橋営業所での撮影です。
当時の所管は、すでに（渋８２）の１路線のみになっており、朝ラッシュ後の入庫がほぼ終わった１０時頃に
撮影に行ったこの時でも、この４台の他には車検場に１台居ただけでした。


大橋営業所は、玉川線の代行輸送を行うために、昭和44（1969）年５月７日に開設されました。
当初は、保有台数１５６両・敷地面積も約１万�uの最大規模の営業所でしたが、その後新玉川線の開業で
玉川線の代行輸送という任務は終了し、必要性の高い一部路線と、元不動前営業所担当だった路線で営業を
続けていたが、営業所の敷地が首都高速のランプ予定地になったことから、平成１４（2002）年９月１５日
をもって、閉鎖されることとなりました。


このコーナーでは、営業最終日の様子を中心に紹介していきます。

【管理人の思い出】

私は、２００２年４月まで世田谷区民会館に程近い都立高校に通っていました。
自宅は目黒不動の近くのため、高校３年間は東急バスで通学していたわけなんです。

不動尊参道から（渋４１）で大橋まで行き、（渋２１・２３・２４）で松蔭神社前まで乗っていました。

そんなわけで、私がここ数年で最も利用していた路線が大橋営業所の路線だったんです。


そんなある日、授業がちょっと遅めに始まるということで、登校途中に大橋営業所をのぞいてみることにしました。

その時は、特に撮りたい車両があるわけではなかったのですが、車庫入り口付近の道路で車庫内を見ていると、
当時の東急百貨店送迎用の三菱マイクロバスが出庫しようと入り口付近にやってきました。

邪魔にならないように端に寄っていたところ、その乗務員さんがカメラを持った私に気づいてくださって、
「写真撮るの？」と話し掛けて下さいました。

上でも言ったように、特に目的があったわけでもなかったのですが、同車の形式写真はまだ撮影できていなかったので、
お言葉に甘えて撮影させて頂くことにしました。



（２００１年５月１７日・大橋営業所敷地外より撮影）


それがこの写真です。

みなさまご存知の通り、この数日後に同車は引退してしまいました。

各ファンサイトの掲示板などでも事前情報は出ていなかったため、もちろん私もまったく知りませんでした。
もしかしたら、声を掛けてくださった乗務員さんはそのことを知ってて来てるのだと思われていたのかもしれません。

私にとっては、そんな思い出もある大橋営業所も２００２年９月１５日をもって閉鎖ということになりました・・・。

【２００２年９月１５日・・・最後の日】


　２００２年９月１５日・・・。

ついにこの日がやってきてしまいました。
午前１１時頃・・・私は、大橋営業所に足を運びました。




あいにくこの日は曇り空・・・。
２〜３日前までの暑さが嘘のように肌寒い日でした。

この時点では、ご覧のように下馬営業所の教習車も置かれたままで、今日で閉鎖されるなどいう雰囲気はありませんでした。


そこで私は、一旦ここを離れ大橋営業所に最後まで残った等々力線の乗り収めをすることにしました。
日曜日の昼前ということで、Ｒ２４６をスムーズに進んでいきます。

用賀駅で美術館線の撮影をしたかったので、「駒沢公園西口」から徒歩で「駒沢公園」まで行き（恵32）で
用賀駅へ向かい、撮影を済ませた後（等12）で改めて等々力を目指しました。



到着後、等々力陸橋下の折返所へと向かいました。
ここは撮影スポットとしてはポピュラーな場所ですが、私は初めて訪れた場所でした。
数台撮影したところで、今度は一気に渋谷駅まで戻ることにしました。


上馬あたりまでは順調に進んでいたのですが、ここからが大渋滞。
渋滞の多いＲ２４６を走行する路線が多かった大橋営業所、ある意味大橋らしい最終日だったといえるかもしれません。



結局、所定３０分のところを約１時間半かけてようやく渋谷駅に到着。
渋谷駅も各バス停には長蛇の列ができ、ダイヤ調整をしている係の方も出ていました。


そして、午後４時頃に再び大橋営業所に戻りました。




最終日ということで、粋な計らい？
こんな幕で出迎えてくれました。

朝は居た下馬の教習車はすでに移動した模様で、４台の車両が残っていました。


営業所前にも多くのファンが訪れ、東急の広報の方もしきりに撮影をされていました。
所員の方も別れの挨拶をしたり、記念撮影をしたりと別れを惜しんでいる様子でした。





２００２年９月１５日・・・。
大橋営業所は、その長い歴史の幕を閉じたのです。

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